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カリフォルニアが沈む!「60cmの地盤沈下」人工衛星が観測

 米カリフォルニア州サンフランシスコの東に位置するサンホアキン・バレー周辺では、1年余りの間に地盤沈下が60センチ近く進んでいる事実を、米航空宇宙局(NASA)のジェット推進研究所(JPL)が明らかにした。

 

 JPLは、ヨーロッパの地球観測衛星「センチネル1号」がセントラル・バレー上空で観測した地殻変動データを分析。その結果、サクラメント・バレーからサンホアキン・バレーにかけて各地で、大規模な地盤沈下が起きている事実を突き止めた。

 

 報告によると、2015年5月から2016年9月にかけての1年4カ月間で、サンホアキン・バレーのコーコランでは、地盤沈下の深さが56センチに達した。また、エル・ニドでは、直径97キロの範囲内で深さ40センチの地盤沈下が起きていることがわかった。

 

 サンフランシスコやロサンゼルスなどの大都市が並ぶカリフォルニア州中央部は、北のサクラメント・バレーから南のサンホアキン・バレーまで、緩やかな谷状の地形が南北に伸びる。この一帯で地盤沈下が相次いでいる理由について、JPLのキャスリン・ジョーンズ研究員は、長引く干ばつの影響で、各地で大量の地下水を集中的に組み上げたことで、地下水を貯めていたスペースが空洞化した可能性が高いと指摘している。

 

 米地質調査所(USGS)によると、サンフランシスコ近郊のガイザーズでは、地熱発電の際に利用する地下水の汲み上げが原因とみられる地震が相次いでいるほか、メキシコと国境を接するアリゾナ州でも、地盤沈下とみられる深い地割れが何キロにもわたって伸びる被害が報告されている。

 

 専門家は、「地盤が沈下すると自然には元には戻らないため、建物や道路、運河などのインフラに損害を与えるばかりでなく、地下水をためるスペースが減り、河川の氾濫などの水害リスクが高まる」として、警告を発している。

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