医療技術

いびきや歯ぎしりスマホで管理「AIで睡眠を可視化する技術」

「布団に入ってもなかなか寝つけない」「夜中、何度も目覚める」など、日本人の5人に1人が睡眠の悩みを持つと言われるなか、大阪大学のグループは、スマートフォンでいびきなどの音を録音し、人工知能(AI)で個人の睡眠パターンをビジュアル化する技術を開発した。

 

 睡眠中の音は、その人の眠りの質を把握する手がかりになるが、エアコンや屋外の車や人の話し声などの音も拾ってしまうため、雑音との区別がつきにくい。

 

 大阪大・産業科学研究所の福井健一准教授らのグループは、睡眠中に発するいびきや歯ぎしりなどの音だけを選び出し、周波数の特徴にもとづいて、視覚化する技術を開発。

 

 脳波や呼吸に加えて、心電図や眼球の動きなどから、睡眠がどれだけ深いか推定する検査と同時に10人で実験した結果、眠りについてから1時間以内のいびきをしている間は睡眠が深く、その後、歯ぎしりや寝返りが増えてくると、眠りが浅くなって、睡眠中に発する音と眠りの深さに関連性があることが確認された。

 

 研究グループは、「睡眠中の音をスマホなどで録音し可視化する技術によって、家庭で手軽に睡眠を自己管理できるソフトの開発に結びつき、個人にあった照明やエアコンの調整など快適な睡眠へ導く技術に応用できる」と期待を寄せている。

 

 なおこの研究成果は、米国の人工知能学会の会議録に公開される。

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