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蛍光鉱物がアヤシイ光を放つ鉱山博物館 800m地下の異空間へ

 地下800メートルの洞窟を彩る鮮やかな光の壁。先へ進む足がすくみそうになる不気味な空間は、古い鉱山を利用して作った蛍光鉱物ばかりを集めた地下博物館だ。

 

 米東部ニュージャージー州にあるスターリング・ヒル鉱山は、1990年に博物館に生まれ変わり、以来、毎年4万人もの人が訪れる人気のスポット。18世紀半ばに開業した亜鉛鉱山の跡地を利用してできた博物館は、東京スカイツリーがすっぽり埋まる814メートル地下に広がる坑道を利用した展示スペースが売りだ。

 

 坑道の壁面には、紫外線を照射すると、緑や青、紫など、色とりどりの光を放つ100種類以上の発光鉱物の標本が展示されている。圧巻なのは、壁に露出したさまざまな種類の亜鉛鉱石が、赤や緑に激しく表情を変える「レインボー・ルーム」。

 

 同じ種類の鉱物でも、紫外線の光の波長が変わったり、採集場所の土壌や、鉱物に含まれている成分の量が違えば、発光する色や強さが変化する。その特性を生かしたのが、このトンネルだ。

 

 スターリング・ヒル鉱山では、年間を通じて鉱物の採集体験教室などのイベントを開催しているが、年に1度「Super Dig(掘削) 」と題して、登録会員を対象にした鉱山体験ツアーを行う。今年は4月23日を予定していて、この日は鉱山職員が着用するようなゴーグルや作業用手袋、安全靴で身を固め、各々が紫外線ライトを手に鉱物採集を体験する。ゴーグルは紫外線で目を傷めないためのもので、博物館内でも購入可能だ。

 

 地震と火山の国・日本に住む我々から見ると、地下世界には新鮮な驚きと魅力があふれている…。

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