防災知識

地形の歴史を知って 災害リスクへ備え 地理院が地形学ぶサイトを無料公開

 東日本大震災では、川や沼だった場所を埋め立てた場所で相次いで液状化現象が発生した。こういった地震による液状化や浸水などの自然災害への防災意識を高めようと、国土地理院が身のまわりの土地の成り立ちと災害リスクをワンクリックで検索できる無料サイトの公開を始めた。

 

 国土地理院ではこれまでにも、全国の平野部を中心に宅地開発の計画作りに必要な土地の情報の提供を「地形分類図」として公表してきたが、専門的な知識が乏しい一般の利用者にとっては、気軽に利用しづらい部分があった。

 

 新たに公開した「地形分類図」は、学校教育や防災教育で広く活用できるよう、地図上で知りたい土地を簡単に検索できるうえ、その土地の成り立ちの歴史や、自然災害のリスクを誰でも気軽に確認できるように改善された。

 

 国土地理院によると「地形分類図」とは、川が運んだ土砂が扇状に堆積してできた扇状地や、河口付近にできた三角州などの特徴を元に分類した地図を指す。2011年3月の東日本大震災では、青森県から神奈川県まで南北約650キロの範囲で液状化が発生。

 

 震源地から離れた首都圏でも、東京湾岸の浦安市から千葉市にかけての埋め立て地で最大50センチ以上の地盤沈下が報告され、千葉県や茨城県を中心に、9都県80市区町村で2万7000棟の住宅が被害にあった。

 

 今回公開された地形分類図は、沿岸地域やもともと地盤の弱い脆弱な地形に加え、自然堤防や過去の河川の流れ、低湿地などといった自然の地形に関する情報が一つの地図に盛り込まれている。

 あなたにオススメの記事