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世界の赤ちゃん どの国がよく泣く?日英独7カ国8700人で調査

 日本を含む7カ国で生まれた新生児約8700人を対象に、赤ちゃんが1日あたりに泣く時間を比較した結果、英国・イタリア・カナダでは長く、日本やデンマーク・ドイツが短いことが明らかになった。泣く時間が長い国ほど、「赤ん坊疝痛(せんつう)」にかかっている割合が多いという。

 

「赤ちゃんは泣くのが仕事」とはいうが、あまりにも夜泣きが続くようであれば、両親の負担も大きく、心配のタネになることもある。一般的に、生後3週間から3カ月にかけてが、よく泣く時期にあたるが、この時期に、お腹が空いていないのに泣き止まない時間が1日3時間、週に3日以上続く場合は、「疝痛」の可能性が高いという。

 

 疝痛の原因はよくわかっていないが、ほとんどの場合、生後4カ月になれば自然に解消されることから、特別な治療方法はない。

 

 英ワーウィック大学心理学科のディーター・ウォルク教授らのグループは、欧州と日本の7カ国の新生児約8700人を対象に、1日あたりに泣いている時間を調査。その結果、乳児全体では、出生後2週目で1日あたり平均2時間、泣いていることが判明した。生後6週目で平均2時間15分とピークに達し、12週目では1時間10分に減少することがわかった。

 

 しかし、なかには1日30分しか泣かない子もいれば、5時間以上泣き続ける赤ちゃんも報告されてたという。

 

 国別に見ると、英国・イタリア・カナダ・オランダでは泣いている時間が長かったのに比べて、デンマークとドイツ、日本は短かった。

 

 さらに疝痛との関係を調べたところ、英国では生後1〜2週目で28%、カナダ生後3〜4週目で34%、イタリア生後8〜9週目で21%の赤ちゃんが疝痛にかかっていた。一方で、泣く時間が短かったデンマークでは、生後3〜4週目で5.5%、ドイツでも6.7%と発症率が低かった。

 

 研究結果についてウォルク教授は「生まれたばかりの赤ちゃんが泣く時間は、国ごとに大きな違いがありました。これが妊娠回数の違いによる子育て経験なのか、遺伝子の影響なのかはわかりませんが、我が子の夜泣きに悩んでいる保護者にとっては、ひとつの目安になるでしょう」と話している。

 

 なおこの研究成果は、小児科学会の専門誌『The Journal of Pediatrics』に掲載された。

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