食中毒

5カ月の赤ちゃん 離乳食のハチミツで食中毒死 ボツリヌス菌 東京・足立区

 東京・足立区で生後5カ月の男の赤ちゃんが、離乳食として与えられたハチミツが原因で食中毒を発症し、約6週間後に死亡していたことが明らかになった。東京都福祉保健局は7日、乳児ボツリヌス症だと発表し、1歳未満の乳児にハチミツを与えないよう注意を呼びかけた。

 

 東京都は今年2月22日、都内の医療機関から保健所に「5カ月の乳児が神経症状で入院している」と連絡があった。足立区在住の患者は、1カ月ほど前から離乳食として市販のジュースにハチミツを混ぜたものを与えられており、2月20日にけいれんと呼吸不全の症状で病院に救急搬送され、翌21日に別の病院へ転院。

 

 足立保健所は、患者の便と自宅に保管されていたハチミツからボツリヌス菌を検出したことから、食中毒と断定。この赤ちゃんは3月30日に症状が悪化し、乳児ボツリヌス症で死亡した。

 

 ボツリヌス菌は、ビン詰めや缶詰のように酸素に触れないよう密閉状態で保存されていると増殖し、毒素を作り出す細菌で、自然界の毒素では最強の毒だとされる。そのなかでも、乳児ボツリヌス症は、1歳未満の乳児にみられる食中毒で、原因のほとんどはハチミツ。

 

 ハチミツそのものの危険性は低いが、大人と比べて腸内環境が未発達な乳児が食べると、腸のなかで毒素が作られ、ボツリヌス症を引き起こすことから、厚生労働省は1987年、1歳未満にはハチミツを与えないよう通達を出している。

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