宇宙

隕石から新発見!太陽系最古の新鉱物 東北大の大学院生

 

 東北大学の研究グループは、1969年にメキシコに落下した巨大隕石から、ザクロ石の仲間である新種の鉱物を発見した。この隕石は、太陽系に存在するなかで最古の物質だと見られており、太陽系誕生の謎を解明する重要な手がかりだとして、研究の対象とされてきた。

 

 地球や太陽は、約46億年前に宇宙を漂うチリやガスが集まってできた天体が衝突・合体を繰り返して惑星を形成し、現在の太陽系に進化したと考えられている。

 

 それに比べて、隕石は地球のように大きくならなかったために、生まれた当時の姿をよくとどめており、その成分を調べれば、太陽系が誕生した直後の謎を解明する手がかりが残されていると考えられる。

 

 1969年にメキシコ北西部に落下したアエンデ(アジェンデとも)隕石は、大気中で爆発し、その破片がアエンデ村周辺に大量の隕石雨となって落下したもの。この隕石の総重量は5トンと見積もられ、分析の結果、コンドリュールと呼ばれる球状を大量に含み、太陽系が誕生した直後に形成されたアルミニウムやカルシウムに富んだ含有物が確認された。

 

 これらの含有物は、光合成をして酸素を作る微生物が出現するより以前の酸素が少ない環境でしか安定して存在しないことから、太陽系の進化の過程を探るうえで重要な手がかりになると考えられている。

 

 東北大大学院の博士課程、吉崎昂さんらの研究グループは、カリフォルニア工科大学と共同でアエンデ隕石を電子顕微鏡で観察した結果、カルシウム、チタン、ケイ素、酸素などの元素からなる新種のザクロ石を確認した。同じ化学式を持つ物質は人工的に合成されていたが、天然鉱物としては初めての発見だという。

 

 昨年12月に国際鉱物学連合会に新鉱物として申請した結果、今年3月に承認された。隕石研究で知られるカリフォルニア大学ロサンゼルス校のアラン・ルービン博士の名前にちなんで、「ルービナイト(Rubinite)」と命名し、近々、英国の鉱物学誌『ミネラロジカル・マガジン』に研究成果が掲載される見通しだ。

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