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成人男性に多い尿路結石 3歳男児に見つかる レントゲン写真にはっきり 上海

 働き盛りの成人男性に多いと言われる「尿路結石」。肉などの動物性たんぱく質や、飲酒の機会が多い食生活だとなりやすいと言われるが、中国・上海では3歳の男の子の腎臓や膀胱に複数の石が見つかった。

 

 国際医学誌『ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディシン』に13日に紹介された報告によると、上海の上海交通大学新華病院の小児泌尿器科に一年前、3歳の男の子が血尿とひどい腹痛で搬送された。

 

 過去6カ月間血尿が続いていた男の子は、血液検査の結果、クレアチニン濃度が0.9mg/dlと、3歳児の基準を上回っていた。クレアチニンとは、筋肉へのエネルギー源となるアミノ酸の老廃物で、腎臓でろ過される。クレアチニンの数値が基準値より高い場合は、腎臓機能が低下していることを表し、低い場合は筋ジストロフィー症など筋肉の病気の可能性も考えられるという。

 

 さらに腹部のレントゲン検査を行ったところ、腎臓と膀胱、左の尿管に結石を発見。尿から採集した結石の成分を調べたところ、95%がシュウ酸カルシウムだと判明した。

 

 医療チームは、肝臓に存在するアミノ酸が機能しない遺伝性疾患によって、体内で有害なシュウ酸が大量にできる「原発性高シュウ酸尿症」だと診断を下し、シュウ酸結石を抑制するための治療を開始した。

 

 日本の小児慢性特定疾病情報センターによると、この病気の半数以上が乳幼児から5歳以前に発症し、尿路結石をくり返すうちに、腎石灰化症、腎不全が進行して、ほとんどの場合、末期の腎不全状態に陥るという。

 

 なお結石の原因となるシュウ酸は、ほうれん草やパセリなど、生で食べた場合に苦みやアクが強い野菜に多く含まれることで知られる。食材に含まれるシュウ酸は、体内に取り込まれることで、腎臓や膀胱の中に存在するカルシウムと結びついて、石粒状の結晶になると考えられている。

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