環境

2015年度の温室効果ガス排出量 国内で2.9%減だけど…「世界では最悪を更新」

 2015年度に日本国内から排出された温室効果ガスの量は、二酸化炭素(CO2)量に換算すると、13億2500万トンで、前年度に比べて2.9%減少したと環境省と国立環境研究所が発表した。省エネ家電の普及や冷夏・暖冬による影響、再生可能エネルギーの導入拡大などが温室効果ガス減少に結びついたという。

 

 環境省によると、2015年度の温室効果ガスの国内総排出量は、前年度比では2.9%減だったが、2015年に採択されたパリ協定で定められた温室効果ガス削減目標で、日本が基準としている2013年度(同14億900万トン)比では、6.0%減となった。

 

 10年前の2005年度の総排出量(13億9900万トン)と比べると、オゾン層を破壊するフロンガスの代替として冷媒分野に使われるようになったハイドロフルオロカーボン類(代替フロン)の排出量が増加した一方で、産業部門や運輸部門でCO2排出量が減少した。

 

 政府は当初、2020年度までの温室効果ガス排出量を1990年度比で25%削減する目標を掲げていたが、2013年に撤回。パリ協定発効以降は、2030年度までに2013年度比で26%削減する長期目標を新たに設定している。

 

 一方、国連の世界気象機関(WMO)によると、2015年の温室効果ガスの世界平均濃度は過去最悪の数値に達している。この年はエルニーニョ現象の影響で、熱帯地域の干ばつが進んで、森林火災が相次いだことから、大気中のCO2濃度が過去10年間で飛躍的に増加して400ppmに達したほか、メタンも1845ppbと、観測を開始してから最高記録を更新した。

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