火山

「もはや面影なし…」噴火と成長を続けるアラスカの火山島ボゴスロフ

 世界中の火山学者が現在、熱い視線をおくる島、ボゴスロフ。アリューシャン列島に位置し、米アラスカ州に属するこの無人島は、昨年12月21日の噴火以来、30回以上爆発を繰り返し、火山堆積物によって島の面積が3倍近くに拡大した。

 

 米地質調査所(USGS)アラスカ火山観測所(AVO)によると、ボゴスロフ火山は3月13日の噴火を最後に、1カ月間以上沈静化が続いているため、警戒レベルを引き下げていたが、今月15日に再び火山性地震が急増。再び火山活動が活発化する危険性が指摘されている。

 

 これまでにも何度か紹介しているが、ボゴスロフ火山は、海底1600メートルの深さからそびえる海底火山。我々が目にしているのは、海面に突き出た高さ150メートルの山頂部分で、18世紀の発見以来、噴火や波の浸食で破壊が進んで、火山活動の監視は観測衛星や周辺の島々に設置されている地震計や低周波計測器でとらえるしか術がない状態だ。

 

 2015年3月の観測では0.29平方キロメートルほどの面積しかなかった島は、この3カ月あまりに37回観測された爆発的噴火によって噴出した溶岩や火山弾が堆積し、3倍近く大きな島に成長を遂げた。

 

 ボゴスロフ火山から放出された火山ガスは、観測衛星の追跡によって5000キロほど離れた米中西部ネブラスカ州上空でも確認されているほか、アラスカ周辺に生息するトドやオットセイなどの海洋生物にも影響を及ぼすことが懸念されている。

 

■日本国内の火山の現状については、ハザードラボ「火山マップ」をご覧ください。

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