歴史

防災歳時記7月9日貞観地震 大変動期への心得

 今から1144年前、869年(貞観11年)の今日7月9日に貞観地震が発生した。

 

 そう、東日本大震災が1000年に一度と言われるゆえんになった、1000年前(正確には1142年前だが)に起きた「東日本大震災」だ。

 

 その当時の様子は平安時代に編纂された歴史書「日本三代実録」などに記述が残されている。

 

「雷鳴のような海鳴りが聞こえて潮が湧き上がり、川が逆流し、海嘯(かいしょう)が長く連なって押し寄せ、たちまち城下に達した」(現代語訳 wikipediaより引用)

 

 「城下」とは古代における東北の軍事的拠点「多賀城」だろう。東日本大震災の時に現多賀城市にある陸上自衛隊「多賀城駐屯地」が津波に覆われる光景は、今でも多くの人の記憶に刻み込まれている。

 

 まさに1000年前の貞観地震でも同じような光景が展開されていたに相違ない。

 ご存知のように、貞観地震の時代は、南海トラフ巨大地震に相当する仁和地震や富士山の噴火などの大規模な地殻変動が全国で連続して発生しており、「大変動期」などとも呼ばれている。

 

 そして、東日本大震災をきっかけとして、日本列島は再び、この「大変動期」に入ったのではないかと考える研究者も少なくない。

 

 ところで、「大規模な地殻変動が連続して…」と言っても、どれくらいのスパンで起きたのか?

 

 貞観地震(東日本大震災)が発生してから、仁和地震(南海トラフ巨大地震)が発生するまでは何と18年も経っている。

 

 当時の大変動期の始まりを850年(嘉祥3年)の出羽地震(M7.0程度)と考えると、最後の仁和地震までは、なんと37年を経ている。

 

 そう、1000年に一度の「大変動期」は、人間の時間感覚で言えば、けっこう長いのだ。

 

 何が言いたいのかと言えば、少なくとも現在50歳を過ぎている人にとっては、死ぬまで「大変動期」が続いている可能性がある、ということ。

 

 なにせ1000年に一度の地殻変動の活発期だから、37年なんて誤差の範囲内だ。

 

 一生、大地震に怯えつつ、それでも敢然と災害に備える。

 

 そう覚悟を決めた方が、いっそ気持ちがすっきりするぐらい自然のスケールは大きいようだ。

 あなたにオススメの記事