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温度設定機能付きケトルで生活が変わる!シアトル発の高級電気ケトル ボナヴィータ

適切な湯温が大事なのは分かっているけど

 毎日必ずコーヒーを飲む習慣があるし、それを淹れる時に「湯温が大事」なことも分かっている。

 

実際、同じコーヒー豆を使っているのに、喫茶店のマスターが適切な湯温で、丁寧に淹れたコーヒーは、驚くほどに味が違う。

 

コーヒーには85〜90℃ぐらいの湯温が良いらしいと知り、自宅にあるティファールの電気ケトル(容量 1リットル)で実験してみた。

 

常温の水を沸騰させるのに約5分を要した。

 

この沸騰させたケトルのふたを開け、温度計を突っ込んで何分経過したら90℃まで下がるのか?

 

キッチンタイマーを片手に温度計とにらめっこしていたら、その時間は4分だった。沸騰する時間も加えると合計9分。

玉露の適温には40分かかる

 京都の老舗「一保堂茶舗」の煎茶を買ったら、付いていたしおりには「80℃のお湯で1分…」と書かれていた。

 

沸騰した筆者宅のケトルが80℃まで下がるのには約10分かかった。沸騰する時間も加えれば合計は15分になる。

 

さらに玉露の適正湯温は60℃と書かれていたが、いったん沸騰したお湯が60℃まで下がるには、なんと35分を要した。

 

沸騰する時間を加えると、玉露の最適温度にするためには約40分かかる計算だ。

 

「それなら、茶碗にお湯を移し替えて冷ませばよい」って簡単に言われても、煎茶(80℃)なら1回、玉露(60℃)なら3回移し替え…

 

玉露を3人分も淹れようと思ったら、いったい何客の茶碗があればいいんだ?

 

それに由緒正しい京都か鎌倉の旧家にでも生まれ、子どもの頃からしつけられたわけでなし、そんな「移し替え」をしたからと言って60℃ぴったりに合わせられる自信は毛頭ない。

コーヒー豆の品種やロースト具合で適温は違う

 「お湯が冷めるまで、心静かに待つ。

 

 

そんな時間こそが「生活のゆとり」、と言えるのかも知れないが、残念ながら筆者の人生を振り返ると「心静かな朝」なんてほとんど記憶にない。

 

それでも頑張って「4分間待つ」を実践していたが、コーヒーの種類によってはなぜか喫茶店で飲んだ時より美味しくないものがある。

 

コーヒーの達人に聞いたら、

 

 

ああ、コーヒー豆の種類やローストの度合いによって美味しい温度は違いますよ。

 

 

と事もなげに言い放たれた。

 

例えば、フレンチローストだったら75〜80℃ぐらいの低めの湯温で、ミディアムローストは85℃弱とか…

 

 

もう、ムリだ…

 

 

豆の挽き具合やローストの度合いによって苦味を抑えたり、逆に酸味を引き出したいと言った目的のために湯温を変える、というのは理屈では分かるけど、実際どうしたらいいのよ?

 

 

「通勤前の慌ただしい朝、電気ケトルに温度計を毎日つっこむ」なんてありえない。

電気ケトルの新しいトレンドは温度設定

 ティファールだけでなく、「バルミューダ」や「ラッセルホブス」と言った「オシャレ系家電メーカー」も参入してきている電気ケトル市場だが、筆者と同じような悩みを持っている人はかなり多いらしく、ついに新しいトレンドが生まれ始めた。

 

 

温度設定機能付き電気ケトル

 

 

決して技術的に難しいハードルはないだろうに、これまでほとんどなかったことの方が不思議な製品だ。

 

2017年3月には、ついにティファールが現行ラインナップの上級機種として温度コントロール機能付き電気ケトル「アプレシア エージー・プラス コントロール 0.8L」(メーカー希望小売価格 11,500円 税抜)を発表した。

 

アプレシアはコーヒー、緑茶、紅茶、中国茶など、それぞれのおいしさを引き出す60、70、80、85、90、95、100℃の「7段階の温度設定」が可能とのこと。

 

画期的な進歩、素晴らしい製品であることは間違いない。

 

しかし申し訳ないが、筆者にはまだ物足りない部分がある。

 

 

(1)もっと細かく温度設定ができないと、コーヒーの達人の教えを守ることができない。

 

(2)どうせ繊細に淹れるなら、いわゆるカフェケトル的な細口のグースネックな注ぎ口であってほしい。

ハリオ V60 温度設定付きパワーケトル・ヴォーノ

 そんな条件にもマッチするのが、「温度設定機能付き電気ケトル」の先達にして最高級機種、「ハリオ温度調整機能付 V60 パワーケトル・ヴォーノ」と「bonaVITA (ボナヴィータ)1.0L 温度調節機能付き電気ケトル」の二つだ。

 

「ヴォーノ」は、日本を代表する耐熱ガラスメーカー「ハリオ社」の製品。

 

2010年バリスタ世界チャンピオンが愛用したことで一躍世界の定番となった同社のコーヒー用ドリッパー「HARIO V60」と同じく円錐形でスパイラルの凹凸が入ったデザインが特徴的。

 

容量は家庭でも使いやすくコンパクトな800ccで、「沸騰モード」と「温度調整モード」の2つのモードを搭載している。

 

「沸騰モード」は、通常の電気ケトルと同じで、デフォルト状態だと沸騰したら保温・再加熱はされない。

 

「温度調整モード」は、60℃〜96℃まで1℃刻みで温度設定が可能で、設定温度に達すると15分間その温度で保温される。

 

その他、10分間何もしないと自動的に電源が切れる「オートパワーオフ機能」や「空だき防止機能」などもついている。

 

bonaVITA 1リットルグースネック電気湯沸ケトル

 一方の「bonaVITA(ボナヴィータ) 1リットルグースネック電気湯沸ケトル日本仕様」はサードウェーブコーヒーの本場シアトル発。

 

世界チャンプを始め世界のバリスタたちの定番として愛用されている、いわば「プロユース」なカフェ・ケトル。

 

容量はヴォーノよりやや多い1.0リットルで、60〜100℃まで、こちらも1℃刻みで温度設定が可能、かつ60℃、80℃、85℃、88℃、96℃、98℃の6種類のプリセットがある。

 

また保温時間は1時間で、ヴォーノのようなオートパワーオフ機能は付いていない。

 

グースネック(注ぎ口)の形状により使い勝手に若干の違いはあるものの、ヴォーノとボナヴィータはスペック的にはかなり近い製品だと言える。

 

価格はヴォーノが21,600円(税込)、ボナヴィータが20,304円(税込)と約1,300円差。

 

ここまでくるとチョイスはまさに「好みの問題」ともなるが、最終的に筆者が選んだのはボナヴィータだった。

 

理由は、ヴォーノのV60ライクなフォルムよりボナヴィータのすっきりしたスタイリングの方が好ましかったことと、おしゃべりしながら日本茶や中国茶を何煎か楽しむには、保温時間が1時間ぐらいあった方が便利だろうと思ったから。

 

ボナヴィータがやってきた!

 ついにボナヴィータがやってきた。

 

筆者宅では6年近くティファールの「スティレアプラス 1L」を愛用してきた。

 

「狭いキッチンで電気ケトルがあまりに場所を取るのも困る」とやや心配していたが、実際に比べてみると、ボナヴィータは通常の電気ケトルとほぼ同サイズ。

 

製品の質感もまずまずで、「安っぽいかんじ」はまったくない。

 

「日本仕様」とうたっているだけあって、コンセントの形状も日本基準の2ピンプラグ、日本語の説明書もきちんと添付され1年保証もついている。

 

問題点と言えば、電源コードがティファールの電気ケトルよりかなり短く(約70センチ)、設置場所によっては延長コードが必要な家庭もあるかもしれない。

操作は直感的でかんたん

 さっそく水を入れて、スイッチオン。

 

操作も直感的でかんたん。操作パネルで温度を設定すると同時に保温ボタンを押せば、勝手に設定温度まで加熱して、1時間の「保温モード」に入る。

 

加熱中に、温度表示がリアルタイムに上昇していくのも、なにやら「仕事しています感」があって好ましい。

 

加熱が終了したらピピっと電子音で知らせてくれる、といった「親切機能」は付いていないが、それはこれまで持っていたティファールも同じ。

 

設定温度に達したら自動的に保温してくれるから、まあ問題ないか。

 

保温中は設定温度プラスマイナス2℃以内に温度をキープ。

 

保温中、設定温度を維持するサーモスタットに大容量リレーを使っているのか、カチッカチッというリレーが作動するごく小さなクリック音とともに部屋の照明が一瞬、わずかに照度が変化する。

 

と言っても、これもまた「実害がないレベル」なので「ご愛嬌」としておくか。

「昭和の朝ごはん」が戻ってくる

 細かいツッコミどころは、いくつかあるがその圧倒的な機能優位性からしたら筆者としてはまったく気にならない。

 

なにせ通常の電気ケトルで9分かかっていたコーヒー用90℃のお湯を沸かすのが4分50秒。

 

煎茶(80℃)15分 → 4分、玉露にいたっては40分かかったものがわずか3分で沸かすことができる。

 

ボナヴィータが家に来て以来、「究極のコーヒー」を淹れるために、1℃刻みで探求を続けたのは言うまでもないが、それよりも大きく生活が変わったのは、朝食前に煎茶(80℃)、朝食後にはほうじ茶(ほぼ熱湯)なんて、ちょっぴりぜいたくな「昭和の朝ごはん風景」が戻ってきたこと。

 

恥ずかしながらこの歳になって初めて、60℃で淹れた玉露が、こんなにも「うまみ」に富んだ飲み物だったことを知ったのは、ボナヴィータのおかげだ。

 

グースネック(細い注ぎ口)の扱いに、いささか不安を抱いていたが、ドリップはもちろん、他の何に使うにも(例えばカップラーメンのお湯とか)、1〜2回使ってみれば、すぐに慣れてしまった。

 

ちなみに日本ではあまり知られていないボナヴィータ社だが、実はサードウェーブコーヒー発祥の地シアトルの企業で、このケトルは、世界のバリスタ(世界チャンプも含め)たちの間では定番の、いわば「最高峰の電気ケトル」とのこと。

 

国内でもカフェやバリスタなどいわば「コーヒーのプロ」たちには人気の品らしい。

もし「50℃洗い」ができたなら…

 もしボナヴィータに、これ以上の機能を求めるとしたら60℃〜100℃の温度設定を50℃からに拡張してほしいということ。

 

なぜなら最近はやりの「50℃洗い」をしたいから。

 

50℃のお湯なら一晩かかった「アサリの砂出し」が約10分で終わるし、ヒートショックで野菜をシャキっとさせることもできるが、なにせ温度計片手に沸騰したお湯を水で薄めて50℃のお湯を作るのがめんどうだ。

 

と言ったら、50℃のお湯を作ることができる電気ケトルが存在した。

 

レコルト スマートケトル」(実売価格 9,720円 税込)

 

「赤ちゃんのミルク作りに便利」とうたうこの製品は50〜100℃を5℃刻みで温度設定できる。

 

間違いなく「スグレモノ」でスタイリッシュかつお値段も手ごろだが、残念ながらグースネックではないし、もう少し細かく温度設定できる方がありがたい。

 

一般家庭に「電気ケトルが2台」は、とても現実的じゃないから、筆者としてはボノヴィータが50℃から設定できるようになるか、スマートケトルの温度設定が1℃刻みでグースネックになることを心から願っている。

 

最後に一つ、温度設定機能付き電気ケトルを使う上で大切な注意点を。

 

必ずしも「沸騰」という過程を経ないので、「カルキ臭い水道水」はカルキ臭が残ることも。

 

まあコーヒーやお茶の淹れ方にこだわる人や、赤ちゃんの健康に気遣うお母さんだったら、何らかのミネラルウォーターを使っているか、BRITAのようなろ過器を使っているとは思うけど… 

 

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