軍事

中国・北朝鮮を明確に批判 25年度防衛白書

 9日の閣議で、平成25年度版防衛白書が報告・了承された。同白書では、中国による尖閣諸島周辺での挑発行動や北朝鮮による核実験などに対する批判が盛り込まれるとともに、島嶼防衛など周辺有事への対応の重要性を強調している。

 

 同白書では、まず中国を取り巻く環境について、習近平国家主席は「中華民族の偉大な復興である中国の夢を実現するため、引き続き努力・奮闘しなければない」と発言しているが、習政権を取り巻く環境は楽観的なものではない、などと分析。

 

 その上で、尖閣諸島周辺での挑発行動について、「わが国を含む周辺諸国との利害が対立する問題をめぐって、既存の国際法秩序とは相容れない独自の主張に基づき、力による現状変更の試みを含む高圧的とも指摘される対応を示している」などと批判している。

 

 さらに北朝鮮による核実験については、「弾道ミサイルの能力増強とあわせ考えれば、わが国の安全に対する重大な脅威であり、北東アジアおよび国際社会の平和と安定を著しく害するものとして、断じて容認できない」と述べるとともに、「2012年12月のミサイル発射により、弾道ミサイルの長射程化・精度向上に資する技術を進展させていることが示され、北朝鮮の弾道ミサイル開発は、新たな段階に入ったと考えられる」との分析を示している。

 

 同白書では、こうした情勢認識のもとに、島嶼防衛やサイバー攻撃への対応、弾道ミサイル攻撃などへの対応などの必要性を強調している。

 

 同白書について小野寺五典防衛相は9日午前の記者会見で、 記者からの「安倍政権としての姿勢を示せたか?」との質問に対して、「総理のそのような指示に基づいて白書の作成にあたっているが、白書は今まで行なってきた政策が中心となる」と述べ、安倍政権の安全保障政策に対する姿勢が十分に反映された内容にはまだなっていないとの認識を示している。

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