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マグロの皮が財布に変身 「所有する喜びを」近大マグロ

 

 クロマグロの完全養殖で一躍名を馳せた近畿大学が、今度は「近大マグロ」の皮を使った財布や名刺入れを開発した。マグロの皮を革製品として商品化したのは世界にも例がなく、店舗では廃棄されることが多い資源の活用につながるという。

 

 近畿大学が世界で初めて完全養殖に成功した「近大マグロ」。大阪と銀座に2013年に開店した料理店「近畿大学水産研究所」は、これまでに約70万人が訪れた大人気店に成長した。

 

 革製品の国内メーカー、コードバンと一緒に開発した財布は、料理店で廃棄される皮を利用したもの。近大マグロは完全養殖で育てられているため、皮にほとんど傷がなく、加工すると光沢のある美しい仕上がりになるという。

 

 コードバンは、その社名通り、ふだんは馬のお尻の皮を使った製品を展開している皮革メーカーとあって、馬の皮より薄いマグロの皮の加工には困難を極めたという。特に、生皮の裏側についている脂肪分は、残っていると臭いの元になるため、皮が破れないよう丁寧に取り除いて、腐敗を防ぎ、柔軟性を保つための「なめし」処理を施すのは苦労の連続だったとか…。

 

 その甲斐あって、世界初のクロマグロの革製品ブランド「PISCINE」が誕生。英語で「魚」を意味するピサインは、大阪・梅田のコードバン「THE WARMTHCRAFTS-MANUFACTURE」の店頭で4月28日より販売を開始した。

 

 写真のL字型ファスナー財布(税抜2万8000円)のほか、キーケースやコインケース、名刺入れなどが展開する。近畿大学は、「食べるだけでなく、マグロを所有する喜びを提供したい」と抱負を語っている。

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