健康問題

捨てられる米ぬかに高血圧を下げるアミノ酸 京大が発見

 玄米を精米する際に取り除く「米ぬか」のタンパク質に、血圧を下げる効果があることを京都大学とサンスターの共同グループがラットを使った実験で発見した。日本に4300万人以上いるとみられている高血圧症患者に対する、新たな食品開発につながる研究だとして注目されている。

 

 玄米を精米する際に取り除かれる胚芽や表皮などの米ぬかには、さまざまな種類の栄養素があることが知られているが、活用は遅れている。

 

 京大大学院の大日向耕作准教授とサンスターの共同グループは、高血圧のラットを対象に、米ぬかのタンパク質を酵素で分解処理してできた、3つのアミノ酸が結合した「ライスピールペプチド」を食べさせたところ、血圧上昇が抑えられることを突き止めた。このペプチドは、低用量を経口投与し続けることで、血圧が持続的に下がる効果があるという。

 

 高血圧症は、自覚症状がないまま脳卒中や心筋梗塞などを引き起こす原因になることから、「サイレントキラー(声なき殺人者)」などと呼ばれていて、国内では4300万人の患者がいると推定されている。研究グループは、米ぬかを使った高血圧患者向けの食品開発に結びつけたいとしている。

 

 なおこの研究成果は、今月19日から沖縄で開かれる日本栄養・食料学会大会で発表される予定。

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