宇宙

2020年火星新探査機 生物の証拠を捜索 NASA

 米航空宇宙局(NASA)は9日、2020年に新たな探査機を火星に送り、かつて火星に生物が住んでいた痕跡を本格的に探査するとの構想を発表した。

 

 これは2030年代に火星への有人飛行を実現するとしたオバマ大統領の構想に向けて、2020年に予定されている火星探査における調査対象などの選定について、大学の研究者や技術者から構成される科学チームを任命して検討・報告させたもの。

 

 154ページに及ぶ同報告では、現在稼働中の火星探査機「キュリオシティ」によって火星にはかつて微生物が生存可能な環境条件が整っていたことが確認されたとして、この前提に立って2020年の火星探査では、次の論理的なステップとして「過去の生物の痕跡を見つけること」を調査の主要な対象にすべきとしている。

 

 このミッションで火星に送る新型探査機は、コスト、リスクなどの面から現在のキュリオシティのデザインを基本的に踏襲したものを想定するが、採取したサンプルを顕微鏡的スケールで鉱物学的、化学的分析し、生物の痕跡を確認する機能を搭載する。

 

 また、さらに詳細な分析のためには、「地球に持ち帰り、研究室で分析する」ことが必要として、将来的に地球に持ち帰ることを可能にするため、重要なサンプルを保存する機能も備えているとのこと。

 

  同科学チームのジャック・マスタード委員長(ブラウン大学地質学教授)は、「われわれは火星にかつて生物が存在していたと推測しているわけではない。しかし、最近のキュリオシティでの発見は、かつて火星に生物がいた可能性を示し、われわれが生命の痕跡をさがすための困難な挑戦を始めるべきとの結論を導き出している」と述べ、さらに「そこで知り得るいかなることも、われわれが初期の生命が誕生した時代の地球環境や地球外生命体の可能性についての理解に、重要な進展をもたらすだろう」としている。

 

 

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