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販売された花の種「遺伝子組み換えされていた!」60万粒相当を回収へ 農水省

 農林水産省は10日、種苗会社大手「タキイ種苗」が販売しているペチュニアの花の種や苗が、国内で承認されていない遺伝子組み換え技術で作られた品種だったとして、同社に対し、種に換算して約60万粒相当を回収するよう指導した。

 

 回収の対象となるのは、タキイ種苗が昨年5月から今年4月にかけて種苗会社やホームセンター、通信販売などで販売した観賞用ペチュニア4品種。

 

 農水省によると、フィンランドの食品安全局が先月27日、オレンジ色のペチュニア9品種が遺伝子組み替え体だと発表したことを受けて、タキイ種苗が海外から輸入している品種を調べたところ、「オレンジクイーン」という品種が該当することが判明。さらにこの品種を元に同社が改良した「ディーバ マンゴー」「ディーバ レッド」「ディーバ ディープパープル」も遺伝子組み換え体だとわかった。

 

 生物多様性に影響を与える遺伝子組み換え生物などの規制を定めた国際法「カルタヘナ法」では、遺伝子組み換え植物を流通させる場合は、審査で安全性に問題がないと評価された場合のみ、使用が認められる。

 

 農水省は、「南米原産の外来種であるペチュニアは、園芸用に改良が加えられており、野生種との交雑は難しいので、雑草化して国内の野生植物に影響を与える可能性が低い」と見ているが、カルタヘナ法にもとづいて、タキイ種苗に対して販売した4品種の種や苗の回収と廃棄を指導した。

 

 「オレンジクイーン」は2013年ごろから販売されていることから、公園や道路、学校など、広い範囲で栽培されている可能性が高く、完全に回収するのは至難の技だろう。

 

 タキイ種苗は、4品種の購入者に対し購入代金を返金する措置を取るとともに、栽培農家や公共施設の管理者に対しても廃棄を呼びかけていく方針。

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