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めでたいはずの結婚式で悲劇!花火の爆音で両耳の鼓膜が破裂…スイス

 この二枚の写真、Aは右耳、Bは左耳の破れた鼓膜をとらえた写真だ。

 

 国際医学誌『ニュー・イングランド・ジャーナル・オブ・メディシン』に11日に掲載された症例報告によると、スイス北部の都市ゾロトゥルンで今年、結婚式に参加中の男性が、両耳の鼓膜が破れて病院に搬送される事故があった。

 

 緊急治療室に運ばれた30歳の男性の治療にあたったのは、ゾロトゥルン病院耳鼻咽喉科のパトリック・デュバッハ医師。デュバッハ氏によると、鼓膜の破裂は2カ月に一度はお目にかかる症例だが、ほとんどは綿棒を深く差し込んだのが原因で、花火の爆音が原因だというのは初めてだという。

 

 男性は耳鳴りが激しく、聴力検査の結果、感音性難聴と伝音性難聴の二つの聴覚障害を起こしていた。ここで疑問に思うのが「難聴ってそんなに種類があるの?」ということ。

 

 難聴は、耳のどの器官に障害が起こるかによって、「感音性難聴」と「伝音性難聴」に大別される。このうち感音性は、音を信号に変換して、脳に伝える神経系に異常が発生するもので、突発性難聴やメニエール病、先天性難聴など聴力の回復が難しい症状。一方、伝音性は、音を拾って増幅する鼓膜や外耳道などの器官に異常が起こるもので、耳垢詰まりや中耳炎など、回復が期待できると考えられている。

 

 スイスの男性の場合は、どちらも当てはまり、診察の際には、難聴の他に、ひどい耳鳴りも訴えていたことから、デュバッハ医師は「鼓膜の破裂によって難聴を引き起こしただけでなく、病原菌の侵入を招き、神経に影響を及ぼした可能性もある」と指摘。

 

 そこで、鼓膜の穴にパッチをあてがう形成手術を実施。幸いにも術後3カ月経過して穴はふさがり、男性の聴覚は元に戻ったという。

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