歴史

ダチョウの4倍…中国が輸出した巨大卵の化石 新種の恐竜だった!

 1990年代に中国・河南省の農家が発見し、米国に輸出された約9000万年前の白亜紀後期の恐竜の卵の化石が、鳥によく似た恐竜の新種であることが、カナダなどの大学の調査で明らかになった。英科学誌『ネイチャーコミュニケーションズ』電子版に発表した。

 

 この化石は、1980年代後半から1990年代はじめにかけて、中国中部に位置する河南省の白亜紀後期の地層で、地元の農家が数千個の恐竜の卵を発見したもの。

 

 中国政府は当時、化石の国外持ち出しを禁止しようとしたが、多くは鉱物や貴石を取り扱うルートを通じて海外に流出。その中のひとつは、1993年に輸出先の米国で卵内部に生まれる前の赤ちゃん恐竜(胚)が眠ったまま化石になっている事実が明らかになった。

 

 この化石はインディアナ州の子供博物館で12年間展示されたのち、2013年12月に河南省の地質博物館に約20年ぶりに帰還。あらためて発掘現場と化石を調べた結果、2本脚で歩く鳥類に似た「オビラプトロサウルス」類の新種だと判明した。

 

 カナダ・カルガリー大学のダーラ・ゼレニスキー博士らのグループは、この化石を「中国からの赤ちゃん竜」を意味する「ベイベイロング・シネンシス(Beibeilong Sinensis)」と名付けた。

 

 これまでの研究で、「赤ちゃん竜」は成長すると体長8メートル、体重は3トンにもなると考えられていて、羽毛や翼、くちばしを持っていたが、空は飛べなかったとみられている。卵の化石は、大きさが最大45センチ、重さ5キロとダチョウの卵の4倍近い大きさで、河南省の地層で発見された時には、リング状に並んでいたという。

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