健康問題

複数のワクチン混ぜて358人が接種 品川のこどもクリニックが閉院へ

 東京・品川区が予防接種事業を委託している小児クリニックでは2009年以降、複数のワクチンをひとつの注射器に混ぜて接種していたことが判明した。品川区は16日、過去5年間に358人が誤った方法で予防接種を受けていたと発表した。

 

 この医療施設は、品川区東五反田5丁目の「ケルビムこどもクリニック」(堀内清院長)。

 

 品川区によると今年4月、保健所が区民から「子供が数種類のワクチンを混ぜて接種したが大丈夫か?」と安全性を問う連絡を受けて調べたところ、はしかと風疹のMRワクチンと水ぼうそう、おたふく風邪の三種類を混合した接種や、四種混合(ジフテリア、百日ぜき、破傷風、不活化ポリオ)とヒブワクチンを混合するなどの誤った接種例が2009年4月から行われていたことが判明。

 

 なかには日本で承認されていないMMRワクチン(新三種混合ワクチン)と水ぼうそうワクチンを混合していたケースもみられたという。

 

 その後の調査で、記録が残っている2012年4月から今年4月までの5年間で誤った接種を受けた可能性がある人は計358人にのぼることがわかった。現時点で副反応などの健康被害の報告はないというが、区は今月8日、専門家をまじえた調査委員会を設置し、再接種や抗体検査などの対応方針について検討し、該当者に文書で通知した。

 

 一方、誤った予防接種を続けていた「ケルビムこどもクリニック」はホームページで、「今年5月末に閉院する」と発表した。

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