医療技術

千葉 福祉施設でヒトメタニューモウイルス集団感染を確認

 国立感染症研究所は11日、今年4月下旬から5月中旬にかけて、千葉県千葉市内の高齢者福祉施設で、ヒトメタニューモウイルス(hMPV)により、53人が集団感染していたとの報告を発表した。

 

 hMPVは、従来「風邪」とされてきた「発熱、のどの痛み、せき」などの呼吸器症状の原因ウイルスの一種として2001年に発見されたもので、大人の場合はせいぜい気管支炎などの比較的軽い症状ですむが、乳幼児や高齢者が感染すると悪化して肺炎になったり、時には脳炎や脳症を引き起こす危険性があると言われている。

 

 また最近は、このhMPVがぜんそくの誘因になっている可能性があるとの研究も報告されている。

 

 今回の調査によると、4月27日から5月20にかけて、千葉市内の福祉施設の入所者51人、職員2人の計53人が「発熱、のどの痛み、せき」などの症状を訴え、うち15人が重傷化し肺炎症状となった。

 

 肺炎症状となった15人のうち14人は62歳以上の高齢者。

 

 同集団感染は、感染拡大防止策として、施設内の消毒や、発症者の隔離などを行なうことによって5月20日に終息したとのこと。

 

 hMPVは2月から6月にかけて流行するが、千葉市内では3月から5月にかけて、上気道炎などと診断された別の8人からもhMPVが検出されている。

 

 なおこのhMPVに対する有効なワクチンは現在のところ発見されていない。

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