感染症

冷凍マグロが肝炎ウイルスに汚染 全米でリコール ハワイの輸入会社

 海外での日本食に対する人気が高まるなか、米食品医薬品局(FDA)は6日、ハワイの業者が輸入した冷凍マグロがA型肝炎ウイルスに汚染されていたとして、カリフォルニア州やニューヨーク州などの流通先のレストランで過去2週間にマグロ料理を食べた客への注意を呼びかけた。

 

 FDAによると、この冷凍マグロは、ハワイの食品輸入業者「ヒロ・フィッシュ・カンパニー」がフィリピンとベトナムから仕入れたもので、カリフォルニア州など4つの州の小売店やレストランに流通しているという。

 

 ハワイ州の保健当局は先月1日、ヒロ・フィッシュ・カンパニーの子会社が販売したインドネシア産冷凍マグロからA型肝炎ウイルスの検出を確認。当初、流通先はオアフ島内に限られていたことから、リコールはハワイ州のみだったが、その後の調査で、ハワイの冷凍貯蔵施設から全米に向けて出荷されたマグロからもウイルスが検出された。

 

 現時点までに健康被害は報告されていないが、米疾病予防管理センター(CDC)によると、汚染された冷凍マグロを食べることによって、A型肝炎の感染リスクが高まることから、過去2週間以内に流通先のレストランでマグロ料理を食べた心当たりのある人は医療機関を受診するよう呼びかけている。

 

 A型肝炎は全世界に分布する一過性の急性肝炎だが、日本など先進国では上下水道の整備によって感染者はほとんどいないが、海外旅行先や飲食店で感染する例も報告されている。

 

 感染すると、血液中のビリルビンという色素が増加して、皮膚や目が黄色くなったり(黄疸)、肝臓が肥大化して、尿や便の色が変化する。高齢者では、重症化して肝機能障害を起こしたり、死亡するケースもあり、治療には数カ月から半年以上かかることがある。

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