歴史

1億1500万年前のキノコ 最古の化石なのにしっかり形が残っている

 菌類であるキノコは、自然界ではアッと言う間に成長し、腐ると溶けてしまう。しかし、ブラジルの北東部から出土した約1億1500万年前の最古の化石には、石灰化したキノコの形がはっきりと残っており、研究者たちを驚かせている。

 

 米イリノイ州の古生物学者、サム・ヘッズさんとアンドリュー・ミラーさんの二人は、ブラジル北東部のアラリペ盆地の石灰岩の地層から、未知のキノコの化石を発見した。

 

 このキノコは長さ5センチ、カサの形もしっかり残っていて、電子顕微鏡で観察したところ、カサの裏側のヒダから胞子を放出して仲間を増やす種類であることがわかった。

 

 世界でこれまでに報告された最も古いキノコは、東南アジアで採掘された琥珀に入っていた約9000万年前のものだが、今回の化石は、巨大大陸ゴンドワナが存在していた時代のもの。

 

 3億年から1億年前の古生代から中生代にかけて存在していたと考えられているゴンドワナ大陸は、その後、分離して現在の南米大陸やアフリカ、オーストラリア、インド半島などを形成したとされる。

 

 研究チームは、古代大陸の崩壊直前に塩分濃度が高い塩湖に落ちたキノコが、堆積物の層に覆われて何万年も経過する間に鉱物に変わったのではないかと指摘し、このキノコに学名「ゴンドワナガリテ・マグニフィカス」と名付けた。

あなたにオススメの記事