テクノロジー

落書きから江戸の浮世絵を検索できるAIシステムを開発

 国立情報学研究所の佐藤真一教授らのチームは、国文学研究資料館との共同研究で、最新の人工知能(AI)を使って、手書きのスケッチや画像から、内容が近い浮世絵などの古典画像を検索できるシステムを開発した。わずか0.001秒で江戸時代の書物などからお目当の画像を探し出すことができるという。

 

 このシステムは、国文学研究資料館が順次公開を進めている歴史的な画像データを集めた「日本古典籍データセット」で、画像検索をスムーズに行うために開発されたもの。このサイトは、誰でも二次利用できる絵巻物の画像や原文データが登録されていて、古典文学への研究促進が期待されている。

 

 開発された新システムは、検索用のスペースに手書きで人物などをスケッチすると、似ている形を含んだ古典画像候補がわずか0.001秒程度で表示される。

 

 検索結果を再びドラッグ&ドロップすると、その画像をもとに再検索することもできるという。現在は、江戸時代の風俗絵本「絵本和歌浦」や、浮世絵師の歌川豊国が描いた「絵本時世粧(えほんいまようすがた)」など、国会図書館でしかお目にかかれない貴重な史料6作品178枚の画像が検索できる。

 

 開発チームは今後、検索の対象となる画像の数を充実させて、将来的には国内外の美術館に所蔵された古典画像を横断的に検索できるシステムの確立を目指すという。

 

 使ってみたいと思った人は、国文学研究資料館の「日本古典籍データセット」をお試しあれ。

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