医療技術

ラベンダーやパクチーのアロマ成分に放射線防護効果 岡山大が発見

 リラックス効果があり、睡眠促進効果も期待される「ラベンダー」やエスニック料理に使われる「パクチー」に含まれるアロマ(精油)成分を調べた結果、放射線からの損傷を防ぐ効果があることがマウスを使った実験で裏付けられた。岡山大学の研究グループが、ハンガリーの専門誌『Journal of Radioanalytical and Nuclear Chemistry』に発表した。

 

 岡山大中性子医療研究センターの小野俊朗教授と花房直志准教授らのグループは、ラベンダーやパクチーに多く含まれている精油成分「リナロール」で処理したマウスのリンパ腫細胞に、致死量に相当する5グレイ(Gy)のX線を照射した結果、細胞の生存には影響しないことを突き止めた。

 

 さらに、細胞核の中に存在するDNAも、リナロールの抗酸化作用でほぼ完全に損傷を防護できることを確認したという。

 

 放射線防止剤は、放射線事故やがん患者が放射線治療の際に過剰な被ばくを避けるために使われているが、有効性が認められているものには、吐き気やアレルギー、血圧上昇などの副作用があるとして、誰でも安全に摂取できる放射線防止剤の開発が課題になっている。

 

 研究グループは、日常的に摂取できるラベンダーやパクチーのような植物の精油成分で発見されたことは、予防的な放射線防護効果が見込めるとして、他の精油成分にも同様の効果があるかどうかさらに調査を続けるとしている。

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