宇宙

木星探査機が大赤斑に最接近!地球を飲み込む大きさ1万6000キロ!NASA

 米航空宇宙局(NASA)の無人探査機ジュノーは日本時間11日午前11時すぎ、「大赤斑」と呼ばれる木星の巨大な渦に最接近を果たした。17世紀の発見以来、350年以上にわたって存在している可能性が高い大赤斑は、近年の観測で縮小している傾向が明らかにされており、メカニズム解明への期待が寄せられている。

 

 地球からも見える大赤斑は、1665年に天文学者カッシーニが発見。その正体は、地球の台風やハリケーンに似た左巻きの気流で、なぜ350年以上にわたって消えずに存在しているのかは解明されていない。

 

 19世紀後半の観測では、その直径は地球が横に3つ並ぶ直径4万キロ程度と考えられていたが、1979〜80年の惑星探査機「ボイジャー」の観測で、2万3000キロほどに縮小。2014年のハッブル宇宙望遠鏡による撮影では約1万6500キロとされ、近年徐々に縮小している傾向が明らかになっている。

 

 NASAによると、ジュノーが木星の中心近くの軌道に到達したのは日本時間11日午前10時55分。大気上層から3500キロ上空を4万キロ近く飛行し、約11分後に大赤斑の真上を通過。渦巻く気流まで9000キロほどの距離まで接近したという。

 

 米テキサス州のサウスウエストの主任研究員スコット・ボルトン氏は、「ジュノーが木星の周回軌道に到着してから以来、大赤斑にこんなに近づくのは初めてです。探査機から送られてくる観測データを心待ちにしています!」と興奮気味に語る。

 

 ジュノーは当初の予定を大幅に延期して2011年8月に打ち上げられ、昨年7月、木星をまわる軌道に投入。この1年間の探査活動で北極と南極に発生する強烈なオーロラの観測をはじめ、今年5月には瑠璃色に渦巻く南極の撮影に成功している。

 

 ジュノーは来年2月までのミッション期間中、北極と南極上空を37周する予定だが、その周回軌道は楕円形をしているので、最接近のチャンスは53日に一度めぐってくるだけ。次の大赤斑への接近は9月1日を予定しており、この間に8つの装置をフル稼働させてさまざまな観測を同時並行的にこなしていく。

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