火山

噴火直前のボゴスロフ島に接近「アシカの群れを目撃」米海洋大気庁

 アラスカのアリューシャン列島で半年以上にわたって噴火活動を続けるボゴスロフ島に、海鳥やアシカの群れが上陸していることを米海洋大気庁(NOAA)が確認した。調査チームが火山島に接近した6日後に再び爆発的噴火が発生したという。

 

 2016年12月に噴火活動が始まって以来、今年に入ってからすでに50回以上の爆発的噴火が起きているボゴスロフ島は、水深1600メートル近くの海底からそびえる無人の火山島で、この半年あまりで島の面積は3倍近くに成長を遂げた。

 

 とりわけ5月下旬以降は最大規模の爆発が相次いで、火口周辺に堆積した溶岩ドームが吹っ飛び、火山灰を大量に含むキノコ雲が1万メートル上空まで立ち上るようすが人工衛星の観測で捕らえられた。

 

 米海洋大気庁(NOAA)海洋哺乳類研究所のトム・ジェラットさんらのチームは今月2日、海洋生物の生息状況を調べるために、噴煙が立ち上るボゴスロフ島への接近を試みた。

 

 いつ噴火が起こるか予測不能のため、島から7キロ離れた沖合までしか近寄ることができなかったが、驚くべきことに、火砕丘がそびえるふもと付近の海岸には、無数の海鳥が羽を休め、アシカやオットセイが日向ぼっこしている姿を確認。さらに1㎢ほどの島の周囲を調査船で一周したところ、火砕丘の背後に巨大な噴出口があるのも目撃したという。

 

 トム・ジェラットさんらが去った6日後の今月8日、ボゴスロフ島は再び爆発し、噴火は8時間にわたって断続的に継続した。米地質調査所(USGS)アラスカ火山観測所(AVO)の最新の報告によると、ボゴスロフ島では12日現在、地震や噴火活動は観測されていないが、いつまた爆発するかは「予測不可能な状態」だという。そのため、航空コードは2番目に危険度が高いオレンジ色を維持したままだ。

 

■国内の火山の現状については、ハザードラボ「火山マップ」をご覧ください。

 あなたにオススメの記事