健康問題

バストアップ効果うたうサプリ「プエラリア」…生理不順や不正出血 被害急増

 バストアップ効果をうたう「プエラリア・ミリフィカ」という成分を含む美容サプリメントを飲んで、生理不順や不正出血のほか、嘔吐や下痢、湿疹などを訴えるトラブルの相談が、1年間で100件近く急増しているとして、国民生活センターが「安易な摂取を控えてほしい」と訴えている。

 

「プエラリア・ミリフィカ」は、葛と同じマメ科の植物。根には、大豆に含まれるイソフラボン類のほか、女性ホルモンのエストロゲンと似た働きをする「デオキシミロエストロール」や「ミロエストロール」などの成分が含まれていて、これらふたつは、イソフラボンを上回るエストロゲン活性効果があるといわれている。

 

 さまざまな健康食品メーカーがバストアップなどの美容効果をうたうサプリを扱っている一方で、2012年4月以降、全国の消費生活センターに寄せられた健康被害を訴える相談件数は、今年4月末までの5年間で209件に増えている。とくに2015年度と2016年度の2年間は年間100件近くと急増している。

 

 被害者はほぼ全員が通信販売で購入したという女性で、年齢別にみると20代が33%、次いで40代と30代がそれぞれ20%、10代も18%いるという。

 

 被害は嘔吐や腹痛、下痢などの消化器障害や、湿疹、じんましんなどの皮膚障害のほか、生理不順や不正出血といった月経に関する被害が多い。なかには、専門医から「ホルモンバランスの乱れ」を指摘されたり、健康食品の摂取をやめるよう指導されているケースも複数あるという。

 

 海外での販売状況を見ると、EU内では承認されておらず、韓国では女性ホルモンと似た効果があるとして、食品への使用が規制されている。また、シンガポールでは10代の女性が、「プエラリア・ミリフィカ」を含むクッキーを食べて、腹痛や下痢を起こしたケースもあるほか、原産国のタイでは、安全性を裏付ける十分なデータがないとして、健康食品として摂取する場合は1日の摂取量が100mg以下とされている。

 

 国民生活センターがインターネットの通販サイトで人気のある商品12商品をテストした結果、10商品で女性ホルモンと同じ作用が確認された。成分含有量を調べたところ、デオキシミロエストロールとミロエストロールの量は、商品ごとに違いがあり、3商品では1日あたりの最大摂取目安量が身体へ影響を及ぼす可能性があったという。

 

 センターは、「ホルモンバランスが崩れるなど、女性特有の生理作用に被害を及ぼすおそれがある」として、安易な摂取を避けるよう呼びかけるとともに、メーカーに対して、含有成分の適切な管理や広告の改善を強く求めた。

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