火山

青ヶ島沖の海底火山・明神礁 盛んに湧きたつ気泡 マグマガスか?海保

 東京から350キロ以上離れた伊豆諸島・青ヶ島沖に位置する海底火山の「明神礁」付近で、海面に多数の気泡が発生していることを海上保安庁が確認した。付近を航行する船舶へ注意を呼びかけている。

 

 明神礁は、青ヶ島の南南東約65キロ付近に位置する複数の岩からなる岩礁群で、水深約1500メートル下の海底には、直径8キロほどの海底火山がある。

 

 海保が今月11日に上空から観測したところ、明神礁付近の海面で気泡が盛んに発生しているのをとらえた。赤外線観測装置の調査では、気泡が発生している海域は、周辺に比べて温度が低く、長さ約1キロ、幅約100メートルにわたって広がっており、海底付近の低温の海水が湧き上がっているものだと考えられる。

 

 明神礁周辺では今年3月、海水が緑色に変色しているのが観測され、5月にも気泡が確認されている。このときに観測に同行した東京工業大学火山流体研究センターの野上健治教授は、海底のマグマに溶けているガスが火口や噴気孔から発生する“脱ガス現象”の可能性を指摘している。

 

 海保によると明神礁は1970年までの100年間に11回の噴火が発生。約70年前の1946年の噴火では新島が生まれたが、水没した。今後、小規模な海底噴火が発生し、軽石などが飛んでくるおそれがあるとして、周辺を航行する船舶に注意を呼びかけている。

 

■国内の火山の現状については、ハザードラボ「火山マップ」をご覧ください。

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