感染症

病気の猫を保護した女性 マダニ媒介感染症SFTSで死亡 世界初

 厚生労働省は24日、西日本在住の女性が、弱った猫を保護しようとして噛まれ、マダニが媒介する感染症を発症して亡くなっていたと発表した。マダニは、人間以外に犬や猫などの動物の血も吸うが、人間が動物を介してこの病気に感染し、死亡した例は世界で初めてだという。

 

 この病気は、ウイルスを持つマダニに噛まれることから感染し、発熱や下痢、嘔吐のほか、重症化すると意識障害や失語、出血症状を引き起こす「重症熱性血小板減少症候群(SFTS)」。国内では2013年に最初の患者が報告されて以来、これまでに266人が感染し、うち57人が死亡している。

 

 厚労省や国立感染症研究所によると、昨年夏、西日本に住む50代の女性が衰弱した野良猫を保護しようとして噛まれ、その後、死亡。女性に持病などはなく、感染研が詳しく検査した結果、猫に噛まれたことで発症した可能性が高いことが判明した。

 

 SFTSのウイルスを持つマダニは、民家の裏山や裏庭、畑、あぜ道のほか、鹿やイノシシ、野うさぎなど野生動物が出没する環境に多く生息している。

 

 厚労省によると、日常的に屋内で飼育している猫や犬を介して感染することはほとんどなく、リスクが低いが、散歩などの際には、野生動物との接触を避け、ダニの駆除剤の投与や健康状態の変化に注意し、体調不良の際には動物病院を受診することを推奨している。

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