食中毒

パパイヤでサルモネラ食中毒 47人発症 NYで1人死亡…米国

 米国では最近、ニューヨーク州やニュージャージー州など東海岸を中心に47人が相次いでサルモネラ食中毒を発症し、このうちニューヨーク市に住むひとりが死亡した。米疾病予防管理センター(CDC)は21日、レストランで提供されたマラドール品種のパパイヤが病原菌に汚染されていた可能性が高いとして、外食業界や小売業者にパパイヤの販売を控えるよう声明を発表した。

 

 CDCによると、米国では今年5月半ばから6月下旬にかけて、サルモネラ中毒を発症した患者が相次いで報告された。患者47人の年齢は1歳以下の乳児から95歳にかけてと幅広く、女性が67%を占め、東海岸を中心に12州で確認された。このうち12人が医療機関に入院しており、ニューヨーク市のひとりが死亡している。

 

 保健当局の調査で、5人が発症したメリーランド州では、複数の患者が地元の食料品店で購入したパパイヤを食べていたことが判明。そこで食料品から回収したパパイヤを調べたところ、複数の患者の便から採取したサルモネラ菌と型が一致したという。

 

 原因と考えられるパパイヤは、重さが1.4キロほどあるマラドール種と呼ばれる黄色いパパイヤで、米食品医薬品局(FDA)によると、米国に輸入されるパパイヤの65%はメキシコから輸入されているという。

 

 サルモネラ菌は、さまざまな動物の腸内に生息する細菌で、排泄物を通じて広く自然界に存在する。種類が多く、これまでにハンバーガーやアイスクリームやチーズなどの乳製品のほか、卵や肉、菓子類などさまざまな食材が原因となって食中毒が発生している。

 

 食品安全委員会によると、国内では1999年乾燥させたイカ菓子で、全国1600人以上が発症した例も報告されており、環境中での菌の生存率が高いことでも知られる。

 

 発症すると、腹痛や下痢、嘔吐、発熱などのほか、抵抗力が弱い乳幼児や高齢者では重症化すると菌血症を起こし、死亡することもある。ほとんどのサルモネラ菌は、60℃15分の加熱で殺菌されるが、今回のパパイヤの場合は、サラダなど生食した可能性が高い。

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