宇宙

雷雲から宇宙へ放電 巨大ジェット現象 観測に成功!ハワイ・ジェミニ天文台

 雷雲から上空の宇宙空間に向かって稲妻が光る「巨大ジェット」の撮影に、ハワイの天文台が成功した。

 

 今月23日未明、マウナ・ケア火山にあるジェミニ天文台で観測を行っていた写真家、スティーブ・カレンさんは、火山の北西200キロほどの太平洋上で、巨大な雷雲を発見。

 

 地上から80キロほど上空で、高さ16キロほどに発達した積乱雲内部ではさかんに稲光が光っていたが、そのうち、本来ならば地上に落ちるはずの雷が、雲の上空に向かって放電し始めたという。

 

「未明から明け方まで4時間余りで、3つのジェットと、5つのスプライト現象が現れました。雷が見られそうな空模様の日には、必ず天文台を訪れていたが、こんなに壮大なブルージェットにお目にかかれるなんて!」と興奮気味のスティーブさん。

 

 地球上では1秒間に40〜100回近く雷の放電現象が起こっていると言われるが、そのメカニズムは未だ謎が多く、とりわけ、過去15年ほどのトレンドは、雷雲から上層に向かって稲妻が光る「超高層雷放電」という現象だ。

 

 「超高層雷放電」は、発生する高さによってさまざまな呼び名があり、高度50〜80キロの中間圏付近で見られるのは、赤くてクラゲのような円錐状の「スプライト」、それより低い成層圏付近に現れるのが「ブルージェット」。

 

 今回のように、成層圏から中間圏にわたって光がダイナミックに伸びながら、白から青、赤まで変わる「巨大ジェット」がこれだけはっきりとらえられるのは極めて珍しい。

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