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青いキク 農研機構が開発 16年の研究が開花 バラやユリも…

 農研機構はサントリーとの共同研究で、今までになかった「青いキク」の開発に成功した。青い色素をもつ2種類の植物の遺伝子を取り入れることで、鮮やかな青いキクが誕生した。

 

 日本の切り花出荷量の約4割を占めるキクには、白・黄・オレンジ・ピンク・赤・紫赤・緑などさまざまな色の花が咲くが、青紫や青の花はなく、開発が望まれていた。農研機構は2001年から遺伝子組み換え技術を使った青いキクの開発に挑み、2004年からはサントリーグローバルイノベーションセンターと共同研究を開始。

 

 2013年には、キキョウ科のカンパニュラの色素遺伝子を導入したキクを開発したが、その花色は紫色が強かった。そこで今回、つる性植物のチョウマメから取り出した別の色素遺伝子を加えたことで、100%青い花を実現できた。

 

 キクには、一重のデージー咲きや八重のデコラ咲き、ピンポン玉のように球形のポンポン咲きなど、さまざまなタイプがあるが、すでにデコラ咲きやポンポン咲きで青いキクの開発に成功。今後は、遺伝子組み換え植物である青いキクの栽培・販売に向けて、環境への影響リスクを低減するための研究開発を進めていくとしている。

 

 農研機構の研究チームは「今回実現した青色化技術は、バラやカーネーション、ユリ、ダリヤなどさまざまな花にも応用できる可能性がある」と述べて、実用化が進むのを期待している。この研究成果は、米科学誌『サイエンス・アドバンシズ』に掲載された。

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