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世界初!深さ3メートルの海の中の郵便局「局員も常駐します」南太平洋

 ダイバーが投函・回収する海底ポストの存在は知られているが、南太平洋に浮かぶバヌアツには、局員が常駐する世界初の海底郵便局があることをご存知だろうか?

 

 バヌアツは、オーストラリア北西部から1000キロほど沖合に位置する火山島で、当ハザードラボでは、巨大サイクロンや、マグニチュード7クラスの地震発生に関するニュースで登場する機会が多い。

 

 首都ポートビラが面するメレ湾から50メートルほど沖にあるハイダウェイ島には、2003年にオープンした水中郵便局がある。

 

 日本でも、和歌山県や沖縄県には、民間のダイバーが投函し、回収業務を行う海底ポストはあるが、バヌアツの場合はダイビングスーツを着込み、酸素ボンベを背負った郵便局員が水深3メートルの海底に設置された小屋に常駐している。

 

 現在、水中郵便局にお勤めするのはヴィラ・ティンバチさん。バヌアツからのクルーズ船が島に着くと、ティンバチさんも大忙し。毎週何百ものハガキが水中郵便局専用のポストに投函され、毎日決まって午後3時に回収する作業にてんてこ舞いだ。

 

 水中郵便局に投函されるプラスチック製のハガキには、防水加工を施された切手が貼られ、ティンバチさんがスタンプを押す。このスタンプ、インクを使わずにマークがつけられるという特別製で、バヌアツの郵便局がわざわざ開発したという。

 

 海の中で美しい魚を見ながら働くティンバチさんも、年を重ね、最近では一人で水中郵便局の仕事をこなすのが難しくなった。時々はプロのダイバーに手伝いをお願いすることもあるが、世界中からバヌアツを訪れるダイビング好きのために、体が動く間は続けたいと話しているという。

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