生活情報

ドライアイスの意外な怖さ…「凍傷・破裂・酸欠」にご注意!

 アイスクリームやシャーベットが美味しい季節だが、この時期は、保冷剤として使われているドライアイスによる凍傷や密閉容器内での破裂などの事故が増えるとして消費者庁が注意を呼びかけている。被害者は子供に限らず、熱中症予防に首につけて水疱ができてしまったお年寄りもいるという。

 

 消費者庁によると、ドライアイスを直接触れることで凍傷を起こす被害は、国民生活センターなどに報告されているだけでも、過去8年間で16件寄せられており、実際の被害はもっと多いものと考えられている。

 

 マイナス78.5℃のドライアイスに素手で触れると、急激に冷やされて血行不全になり、接触時間が長引けばその部分が凍って凍傷を起こしかねない。軽傷ならば赤くなるくらいだが、中度の場合は水ぶくれができて、さらに重度の場合は損傷が皮下組織に及んで壊死する場合もある。

 

 全国から寄せられている報告は、子供だけではなく、60代以上の高齢者も目立ち、なかにはドラッグストアの店員から熱中症予防として渡されたドライアイスを首につけた80代の女性が、首に水泡ができてしまった被害もあり、感覚機能が低下した高齢者は、周囲の人の注意が必要だ。

 

 また、ドライアイスは二酸化炭素の気体に戻ると、体積が固体の750倍に膨張する性質がある。アイスクリームを購入して、保冷用のドライアイスをビニール袋に入れて持ち帰ったら破裂したり、飲み残しのジュースが入ったボトル内に入れて炭酸飲料を作ろうとした結果、ボトルが膨張してキャップが目にあたり失明したなどのケガも相次いでいるという。

 

 くわえて、地下室や自動車内などの換気が不十分な場所で使ったり、貯蔵したりすると、ドライアイスから気体化した二酸化炭素が低いところに溜まって酸欠に陥ったり、二酸化炭素中毒を起こして意識障害を引き起こしたりするケースも危険だ。

 

 厚生労働省によると、機械の冷却用のドライアイスをワゴン車で運搬していた作業員が酸欠になって死亡した労働災害の例も報告されており、消費者庁は、取り扱いには十分に気をつけて、余ったドライアイスは風通しの良い場所で自然に溶かすよう注意を促している。

 あなたにオススメの記事