食中毒

「75℃で1分以上焼け!」横浜の「安楽亭」でもO-157 80代と10代が入院

 横浜市保健所は23日、同市青葉区の焼肉店「安楽亭 あざみ野店」で先月食事した客2人が下痢や腹痛などの食中毒を発症したとして、同店を営業禁止処分にしたと発表した。

 

 保健所によると、「安楽亭 あざみ野店」で食事した小学生の女の子と80代の男性が、今月3日から7日にかけて腸管出血性大腸菌O-157による食中毒症状を発症し、入院したと発表した。ふたりは現在快方に向かっており、小学生の女の子はすでに退院したという。

 

 保健所は食品衛生法にもとづいて、同店を当面の間、営業禁止処分とした。ふたりは先月30日に別々のグループで同店を訪れ、カルビや牛ハラミなどを食べたという。

 

 安楽亭の柳時機代表取締役社長は23日、「このたびの事態を厳粛に受け止め、ほかの店舗においても、より徹底した衛生管理に努め、再発防止に取り組み、食の安全・安心の確保に万全を期していく」と謝罪した。

 

 O-157は牛や豚などの家畜の大腸にいる病原菌で、感染すると3〜8日間の潜伏期間を経て、激しい腹痛や下痢、血便などの症状が現れる。重症化すると溶血性尿毒症症候群(HUD)や腎臓機能の低下、脳症などの後遺症を残すことがある。

 

 20年前に大阪・堺市の小学校で給食が原因で起きた集団食中毒では、3人が亡くなったほか、当時小学1年生だった女の子が19年後に後遺症が原因の脳出血で死亡している。

 

 一般的に夏から秋にかけてはさまざまな病原菌による食中毒が発生しやすい季節だが、O-157の感染力は非常に強く、100個程度の菌が体内に入っただけでも発症する(ほとんどの食中毒菌は100万個以上で発症することが多い)。

 

 水の中や土の中でも数週間から数カ月生き続け、冷凍庫内の低温や、胃酸などの酸性にも強い。感染を防ぐには、生肉を避け、75℃1分以上の加熱で死滅させるのが一番だ。また、生野菜にも付着している場合があるため、まな板や調理器具と同様、よく洗ってほしい。

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