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洪水のヒューストンではヒアリが塊になってプカプカ浮いている!

 兵庫県の神戸港で今年5月に発見されて以来、東京や愛知など国内11都府県15カ所でヒアリの発見が相次いでいるが、大規模洪水が発生している米テキサス州からは、ヒアリの生命力の強さを物語る写真が届いた。大群が塊になって水面を浮きながら水がひくのを待っているのだ。

 

 環境省によると、今月24日に広島市、27日に静岡市からの通報によって、8月30日現在、国内では11都府県15カ所でヒアリが確認されている。

 

 米国では、今月25日にテキサス州南部に上陸したカテゴリー4のハリケーン「ハービー」が5日間にわたって停滞した影響で、北米史上最大となる1300ミリを超える大雨が降り、500年に一度と言われる規模の大洪水が発生。救助中の警察官ひとりを含む31人が死亡、2万人が避難した。

 

 この洪水に伴って、ヒューストン市では各地で浸水被害が起こり、胸まで水に浸かった状態で救助のボートを待つ人々の姿が報じられているが、それと同時に、水面を塊になって浮いているヒアリの大群が確認されている。

 

 ヒアリは熱帯雨林のブラジル原産だけあって、アマゾン川が氾濫しても1週間以上、水に浮かんで生き残る生命力がある生物だ。ジョージア工科大学の観察によると、ヒアリの群れを水の中に放したところ、仲間の体を足場にして数分でエッフェル塔のようなタワーを作り上げ、下の方のアリが沈んでも、頂上を目指す動作を繰り返しながら、水がひくのを辛抱強く待つと言う。

 

 日本でも最近は猛烈な豪雨により、各地で浸水被害が発生しているが、専門家は「必ずゴム長靴を履いて、手袋や雨具による防御を怠らないでほしい」と呼びかけている。

 

 一方、環境省によると、国内でヒアリの発見が相次いでいることから、在来種と間違えて駆除するケースも見受けられると言う。このうち、北海道南部から全国にかけて生息するアリグモは、幼虫時代は赤みが強いのでヒアリと見間違えやすいが、その名のとおり、アリそっくりのクモで、脚は8本ある。むやみに殺すと、日本の生態系を壊しかねないので、まずは脚の数を数えてみてほしい。

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