歴史

「ダリの娘じゃなかった!」DNA鑑定で明らかに…スペイン

 画家サルバドール・ダリの実の娘だと名乗り出た女性の訴えを認めた裁判所の命令を聞き入れて、墓の中から掘り起こした遺体のDNA鑑定を進めていたスペインの法医学研究所は6日、「ダリと女性は血縁関係がない」と結論付けた。

 

 この問題は今年6月、タロットカード占い師のピラール・アベル・マルティネスさんが、「自分は母親が若いころに働いていた村で、ダリと関係を持って生まれた私生児だ」と訴えて裁判を起こしたもの。主張を受け入れたマドリードの裁判所は、画家の遺産を管理するガラ・サルバドール・ダリ財団に対して、遺体を掘り起こして、DNA鑑定を実施するよう命令。

 

 スペイン北東部のフィゲラスにあるダリ美術館では7月20日、司法長官の立会いのもと、法医学研究所のチームが墓を掘り起こし、棺の中からダリの毛髪や歯、爪と骨を採取して、女性のDNAと照合を進めていた。

 

 財団が6日に発表した声明によれば、「DNA鑑定の結果、ダリは女性の生物学的な父親ではない」と裏付けられたとして、「この結果は驚くにあたらない。我々は当初から可能性はないと主張していた」とコメントを発表している。

 

 そのうえで、今回の訴訟や遺体の検分にかかった費用などについて損害賠償請求を検討していると明らかにした。財団では近日中に棺から採取した遺体の一部の復元を行うことも予定している。

 

 ダリとの親子関係が証明されていれば、ピラールさんは莫大な遺産の相続権を得るはずだったが、その代償に多額の請求を受ける羽目になった。

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