宇宙

さよなら探査機カッシーニ! 今夜土星で燃え尽きる「最期まで信号送る」

 今夜、探査機カッシーニが20年間の任務を終えて、土星の大気圏に突入し、燃え尽きる瞬間を迎える。米航空宇宙局(NASA)は「探査機は大気圏通過の間も、最期まで我々に信号を送り続けるだろう」とカウントダウンに向けた心境を語っている。

 

 NASAと欧州宇宙機関(ESA)が共同開発したカッシーニは、1997年に打ち上げられ、7年かけて土星の周回軌道に到着。過去13年の任務中に、ふたつの衛星「メトネ」と「パレネ」を発見したほか、2009年には土星の輪の消失現象もとらえた。

 

 今年4月には、土星の輪の内側へ初潜入を果たし、その後も22回に及ぶダイビングを繰り返し、燃料はすでに尽きかける寸前だ。

 

 カッシーニの「最後のミッション」は、日本時間15日午後8時55分に幕を開ける。上空1915キロから土星の大気圏に突入。このときの最高時速は11万3000キロに到達する見通しだ。

 

 探査機は土星の赤道より北側の北緯10度付近を目指して落下しながら、大気のデータを収集。高度1500キロ付近まで達すると土星から地球に送られる信号は途絶え、その数分以内には完全に燃え尽きるだろうと考えられている。

 

 カッシーニが最期の瞬間に送るデータが地球に届くのは、83分後。NASAのジェット推進研究所のアール・メイズプロジェクトマネージャーは、「最期の信号は、エコーのようになるだろう。探査機のミッションは、地球に信号が届くまで決して終わることはないのです」と語っている。

 あなたにオススメの記事