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汚染水の海洋流出「報告遅れたことは大変遺憾」原子力規制庁

 東京電力福島第一原発の汚染水が海に流出していると判明したことについて、原子力規制庁の森本英香次長は23日午後の定例ブリーフィングで、「遅かった、あるいは報告が遅れたことは大変遺憾だと思っている」との認識を明らかにした。

 

 汚染水の海洋流出については、22日に東電が公表しているが、汚染水の海洋への流出を示唆する観測用井戸の水位変化と海の潮位変化のデータについては今年1月分から存在しているため、東電内部ではより早い時期から問題を認識していたのではないかとの疑念が浮上している。

 

 このことについて森本次長は、「潮位の変動と海水に漏れているかどうかというのは、かなり大きな重要なファクターだったと思うので、そういう意味で遅かった、あるいは報告が遅れたことは大変遺憾だと思っている」と苦言を呈した。

 

 現在、東電は原発再稼働に向けての申請をまだ行なっていないが、今回のような再稼働申請の対象とは直接関係のない施設での「安全文化の欠如」については、審査時に考慮されないのかとの記者の質問に対し、森本次長は「審査の段階でなければ安全文化の有無について規制庁が心証を持たないということはない。特に福島第一原発の安全管理というのは緊急かつ重要な課題だと考えているので、安全文化を維持、あるいは欠けているのであれば向上するということは是非ともやっていただきたい。それは経営全体のことに関わるので、東電全体の取り組みとして見ていきたい」と東電の対応に釘を刺した。

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