宇宙

日本版GPS衛星みちびき打ち上げ成功 来年から自前の4機体制に

 日本版GPS衛星「みちびき4号機」を搭載したHII-Aロケットが、けさ7時すぎ、鹿児島県の種子島宇宙センターから打ち上げられた。ロケットは打ち上げ後、約28分20秒で「みちびき4号機」を正常に分離し、日本は来年春から国産の衛星4機体制の運用が始まる。

 

 カーナビやスマートフォンなどで利用されている「ナビ機能」は、人工衛星からの電波(測位信号)によって現在位置を把握する仕組みだが、日本ではこれまで米国のGPS衛星を利用しているため、時間帯や場所によってはGPS機能が使えなかったり、10メートル近い誤差が生じることもあった。 

 

 政府は2010年9月にみちびきの初号機を打ち上げたが、翌年に東日本大震災が発生。この時、災害時の連絡手段や安否確認、警戒情報の送信をめぐって、安定した情報配信サービスの必要性が課題になった。

 

 今年5月と8月には2号機、3号機の打ち上げに成功しており、今回の4号機によって、2018年春からは、既存のGPS衛星と併せて、8機体制となることが確定した。

 

 みちびきが4機体制になったことで、軌道には衛星がほぼ等間隔で8時間ごとに順番に現れ、天頂付近でゆっくり8の字を描いた後、地平線に向けて沈んで行くように周回するという。

 

 このユニークな動きによって、北半球に約13時間、南半球に約11時間とどまり、ほぼ日本全土がカバーできるようになった。いつでもほぼ6センチ程度の誤差で現在位置の把握が安定して行われるようになり、災害時の安否確認サービスの充実が期待される。

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