火山

新燃岳「噴煙の勢い止まらず」上空から調査中 鹿児島気象台

 霧島連山の新燃岳では10日、監視カメラによる観測でも、火口からの水蒸気量が明らかに増加しているのが確認でき、鹿児島地方気象台が機動調査班を派遣し、上空からヘリコプターによる調査を行なっている。

 

 宮崎県と鹿児島県にまたがる霧島連山の新燃岳では、9日午後6時までに火山性地震が144回発生(速報値)。新燃岳では、9月23日ごろから火山性地震が相次いでいるが、今月4日以降、1日あたりの発生回数が急増していて、6日には160回を超えている。

 

 9日は午後3時12分ごろから、地殻変動を伴う火山性微動が発生し、40分以上継続。国土地理院の観測では、今年7月ごろから周辺で地殻変動が観測されており、山体の地下深くが膨張しているおそれがあるという。

 

 新燃岳では、2008年から2010年にかけて小規模な噴火が続き、2011年1月に本格的なマグマ噴火が発生。このときの噴火は9月まで続いて、火口から9キロ離れた宮崎県高原町まで噴石(火山れき)が落下し、太陽光発電パネルなどを破損する被害が報告された他、空気の振動で、鹿児島県霧島市では窓ガラスが割れるなどの被害が相次いだ。

 

 今年5月には、7年ぶりに噴火警戒レベルが引き下げられたばかりだが、活動の再燃で気象庁は今月5日、火口周辺警報を発表し、噴火警戒レベルを「2」に引き上げた。

 

 現在、新燃岳から北西に位置する韓国岳に設置された監視カメラ画像では、火口から白い水蒸気が立ち上るようすが確認されており、その勢いが止むようすはない。鹿児島地方気象台は現在、県の防災ヘリを派遣し、上空からの観測を続けている。

 

■国内のほかの火山の現状については、ハザードラボ「火山マップ」をご覧ください。

 

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