生物

巨大イカが「こんにちは」サーファーに交流求める 南アフリカ(動画)

 ダイオウイカに代表される巨大イカは人の手が及ばない深海に生息しているものだが、南アフリカの西海岸では、パドルボードに乗って波乗りを楽しんでいた人たちのそばに、どこからともなく現れたイカが友好的に近づくようすが報告された。

 

 この巨大イカが出現したのは、ケープタウンから30キロほど北へ位置する港町メルクボスストラント。南アフリカでは真夏にあたる今年3月、サーフボードより大きなボードに乗ってパドルで漕ぎながら波乗りを楽しんでいたジェームズ・テイラーさんが、仲間を撮影していた最中、波の下で細長い物体がゆらりと動くのに気づいた。

 

 「最初は昆布が流れてきたと思いました。すぐに“なんだ、ビニール袋だ”と勘違いに気づきました。それでも変だな、と思って撮影しながら海に飛び込んだのです」とテイラーさん。

 

 

 

 正体はボードの長さを優に上回る全長3メートル近い巨大なイカだった。イカの触手はいくつかが欠けており、全身に傷を負っていた。テイラーさんはイカが衰弱していることに気づき、浜辺に引っ張っていくことに決めた。

 

 いくら弱っているとはいえ、相手は巨大イカ。吸盤には鋭い牙が生えていて、死んだ後でも不用意に指を近づけると吸い付かれる危険性がある。テイラーさんも最初はボードの上にイカを引き上げようとしたが、足をケガしたため、イカの胴体とボードをロープで結びつけて運ぶことに…。

 

「イカが抵抗したのはほんの数分だけでした。ビーチにたどりついたときには、もう動かなくなっていたので、最期の苦しみから解き放とうと、胴体と足を切り離してやりました」

 

 我々日本人であれば、これから内臓と軟骨を取り除いて、皮を引き剥がそうというところだが、テイラーさんがやったのはここまで。その後は、地元の水族館と海洋生物学者に連絡して、巨大イカの死骸と撮影したビデオを送り届けて研究に役立ててもらったそうだ。

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