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11月19日は世界トイレの日…水がいらないハイテクトイレ 韓国発

 11月19日は「世界トイレの日」。世界ではいまだに3人にひとりがトイレを使えず、屋外で排泄する地域がある。糞尿に含まれる病原菌で、子供が腸チフスや下痢などの病気にかかったり、毎日800人以上が命を落としている現状を改善しようと、国連が2013年にトイレの日を定めた。日本でも近年は、災害時に水が使えない避難生活に直面することで、トイレのありがたさを実感する場面が多い。こうしたなか、韓国の研究チームが、水を使わず、排泄と同時に健康チェックができるハイテクトイレを開発した。

 

 このトイレは、蔚山(ウルサン)国立科学技術大学(UNIST)のサイエンス・ウォルデン・デザインチームが開発した「Bee Vi WALDEN(ビーヴィー・ウォルデン)」。排泄すると、掃除機のように便を吸い込み、エネルギー再生装置に移し、そこで乾燥・粉末化した便をメタンに変換し、加熱用の燃料として再生するシステムを備えている。使用する水は500mlと、一般的なトイレで使用する洗浄水量の10分の1程度。

 

 衛生面は、紫外線(UV)ランプの光を照射することで、便座からフタ、便器内の消毒を行う。さらに、内臓するバイオセンサーが尿を分析し、血液中のタンパク質成分を測定し、病気の有無や栄養状態など健康をチェックしてくれる機能も備えている。

 

 このハイテクトイレは今年9月、ソウルで開かれた展示会で公開されて注目を集めた。2タイプあり、最初に開発された第一世代は、便器の底に便の水分を瞬時に飛ばし、粉末状にする粉砕乾燥機を備えていたが、第二世代ではそのシステムを無くし、直接、エネルギー再生装置に便を送り込むメカニズムに改善。

 

 水を使わない無水トイレは、スイスのウリマット社などが男性用の小便器を開発しているほか、日本でもLIXILがし尿処理のない地域でも使える循環型無水トイレ「エコ・サニテーション」を開発し、インドネシアなどに普及を進めている。

 

 開発チームを率いる李賢慶(イ・ヒョンギョン)教授は、Bee Vi WALDENは李朝時代の白磁を彷彿とさせる流線形をしていて、寝室にもそのまま置いておける椅子のようなデザインです」と話している。

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