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「撮影か?」ジョーズがカメラに興味津々 ドカンと体当たり

 映画『ジョーズ』のモデルとなったホホジロザメ。ニュージーランドの研究チームが、ケルマディック諸島周辺で調査中、一頭のサメが親しげに水中カメラに近づいてくる動画の撮影に成功した。

 

 撮影を行なったのは、ニュージーランド北島にキャンパスがあるマッセー大学の海洋生物学者、アダム・スミス博士と大学院生オデット・ホワースさん。

 

 調査は北島から約1000キロ離れたケルマディック諸島周辺の海底に、鉄製の枠組みを設置し、そこに2台の遠隔カメラとエサを取り付けて実施。カメラは、レンズの前に生物が近づくと撮影を開始し、60〜90分間の動画を記録できる仕組みだ。

  

 それまでの観測でタコの姿ばかり見ていたチームは、この日、海底から回収したカメラの画像を見て飛び上がって驚いた。そこには、体長3〜4メートルはあろうかというオスのホホジロザメが、二度三度と観測装置に体当たりを食らわすようすがとらえられていたからだ。

 

 

 サメはエサが入った円筒形の容器に静かに近づいたのち、容器をくくりつけた鉄の棒に体重をかけて、海底に押し付けて引きずるようにして、どこかに運び去ろうとした。この動作は1回だけでなく、胸ビレを手のように使って引っ張って行ったり、口にくわえて持ち去ろうとするなど、二度三度と繰り返された。

 

 「最初はエサの匂いを嗅ぎつけて近づいてきましたが、興味はすぐに観測装置そのものに移りました。この好奇心の強さがサメの知能の高さを物語っています」とスミス博士。

 

 マッセー大学が行なっている海洋調査プロジェクトは、今年7月にニューカレドニアを出発し、フィジー、トンガ、ケルマディック諸島をめぐって、9月にニュージーランドに戻ってきた。6週間の調査で、さまざまな海洋生物の生態や海底火山の調査、サンゴ礁の保全に関する研究を行うという。

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