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ピラミッドに未知の巨大空間 日本のスキャン技術がとらえた!

 エジプト最大と言われるクフ王のピラミッドの内部に、未知の巨大な空間があることが、名古屋大学をはじめとする日本やフランスなどの国際チームの調査で明らかになった。福島第一原発の原子炉の調査にも使われた技術で透視することで、ピラミッドの中央に長さ30メートル以上の空間があることをつきとめ、2日付けの英科学誌『ネイチャー』に発表した。

 

 ギザの三大ピラミッドのひとつであるクフ王のピラミッドは、最も大きい高さ139メートル。ピラミッドの内部には傾斜した「大回廊」を通って中央にある「王の間」や「女王の間」「地下の間」という3つの空間が確認されているが、王のミイラは見つかっておらず、全容解明に向けて国際的な調査が進められている。

 

 名古屋大学の森島邦博特任助教が率いる日本チームは、宇宙から降り注ぐ宇宙線が大気と衝突する際に生じる素粒子「ミューオン」を利用した測定装置を使って、ピラミッド内部を透視。その結果、全長46.7メートル、高さ8.6メートルの巨大な「大回廊」の上部に、これまで知られていない新たな空間があるのを発見した。

 

 調査に参加したフランスのヘリテージ・イノベーション保存研究所のチームは、「この空間が水平なのか傾斜しているのかはまだわからず、ふたつ以上の小さなスペースがつながっている可能性がある」と話している。

 

 エジプト考古省の考古学者、ザヒ・ハワス博士は「ピラミッド内部には建設上の理由で多くの空間があることはわかっていたが、今回の発見は、それらとは明らかに違う」と述べて、クフ王のミイラや副葬品の発見につながる手がかりがあると期待を寄せている。

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