医療技術

喜劇?悲劇!両方の鼻の穴に入ったボタン磁石が取り出せない!

 赤ちゃんや幼い子供は、ちょっとでも目を離すと何でも口に入れようとするので危険なのだが、キプロスでは11歳にもなる少年が鼻の穴にマグネットボタンをつっこむイタズラを思いついた。両方の穴に入れた磁石がしっかりとくっついて取れなくなってしまった! 

 

 米医学誌『ニューイングランド・ジャーナル。オブ・メディシン』に先月末に紹介された報告によると、事件は地中海に浮かぶキプロス島で起こった。首都ニコシアの大学病院の救急部に「鼻血が止まらない!」と泣き叫ぶ少年が運び込まれた。

 

 少年の頭部を正面と、横から撮影したレントゲン写真を見て医師チームは愕然とした。鼻を仕切る中心の粘膜の左右にボタンサイズの磁石がガッチリとはりつき、ビクともしない状態になっていたのだ。

 

 吹き出しそうな笑いを噛み殺しながら患者の親に尋ねたところ、病院に来る6時間ほど前に鼻に磁石を突っ込んで遊んでいたら取れなくなり、だんだん痛みがひどくなって、鼻血が止まらなくなったという。

 

 少年はすでに散々叱られて泣きはらしたと見え、医師たちの顔からも苦笑が消えた。このまま放置すると磁石が鼻中隔を圧迫し、壊死してしまう危険がある。さまざまなことを試したが、すべて失敗し、少年は全身麻酔され、緊急オペを受けることになった。

 

 オペといっても、家庭用の強力な磁石を鼻の外側に当てて磁石を引き剥がすという原始的なものだ。手術は成功したが、鼻中隔は穴があき、軟骨を覆う粘膜が剥がれて、添え木を10日間あてがうことになった。粘膜が完全に元どおりに戻るまではなんと半年かかったという。ほんのちょっとしたイタズラが、高い代償を招く結果となった。 

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