感染症

高病原性鳥インフル 島根県・宍道湖岸で発生 野鳥4羽相次いで死ぬ

 今月5日、島根県松江市の宍道湖で見つかったコブハクチョウの死骸は、毒性が強い高病原性鳥インフルエンザに感染していたと確定検査で明らかにされた。周辺ではその後も死んだ野鳥が相次いで見つかっており、環境省は9日、全国の警戒レベルを「2」に引き上げ、各都道府県に対して監視体制の強化を指示した。

 

 環境省によると5日に宍道湖西岸のグリーンパークで見つかったコブハクチョウの死骸は、鳥取大学での検査で、高病原性鳥インフルエンザ「H5N6亜型」が検出された。このウイルスは、青森市のアヒル農家で昨年11月、国内で初めて検出された種類で、今年春先にかけて国内各地で猛威を振るい、166万羽以上の家禽が殺処分された。

 

 周辺では、7日、9日にもキンクロハジロ、10日にユリカモメの死骸が回収されており、現在は確定検査の結果待ちだが、すでに高病原性鳥インフルエンザウイルスが拡大している可能性がある。

 

 これを受けて環境省は、野鳥の健康調査(サーベイランス)マニュアルに従って、全国の警戒レベルを「2」に引き上げ、監視体制の強化を指示するとともに、来週13日から15日にかけて野鳥調査の専門家らとともに、死骸が見つかった現場周辺で、野鳥の生息状況の緊急調査を実施すると発表した。

 

 宍道湖グリーンパークは、湖岸に隣接する野鳥観察舎が設置された公園で、西日本最大規模の野鳥の宝庫として親しまれているスポットだ。敷地内ではカワセミ池と呼ばれる人工池や、野鳥のための水場も設けられており、ひとの立ち入りを制限しているという野鳥のサンクチュアリだ。

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