気象

黒潮大蛇行 1カ月で拡大!南下60㎞…漁業への影響は?海保

 海上保安庁が今月初め、遠州灘沖を測量船で観測した結果、約1カ月前に比べて黒潮の蛇行が南へ拡大している事実を確認した。今年8月下旬から続いている黒潮大蛇行は12年ぶり。

 

 世界最大規模の海流のひとつである黒潮は通常、東シナ海を北上して九州の南から太平洋に入り込み、日本の南岸に沿って流れ、房総半島沖を東へ流れるコースをたどることで知られる。

 

 流れの速さは毎秒2メートル以上に達し、輸送する水の量は毎秒5000万トンに及ぶことから、黒潮の動向は船舶の運航コースや漁獲高にも影響を与えるとして、注目されている。

 

 今年8月下旬以降、紀伊半島から東海沖にかけて黒潮の流れが大きく沖合にそれた状態が続いていて、2005年8月以来、12年ぶりの黒潮大蛇行が起きている。

 

 海上保安庁は今月3日、測量船「海洋」で遠州灘南方の海流を観測した結果、前回調査時の9月29日に比べて、流れが約60キロ南下し、蛇行が拡大しているのが確認された。

 

 黒潮大蛇行が発生すると、蛇行した黒潮と本州南岸の間に、海底の冷たい海水が湧き上がり、冷水塊となって漁場の位置に影響する。気象庁によると、1967年以降、黒潮大蛇行は5回観測されているが、いったん大蛇行が始まると、一年以上継続するケースが多く、今後もこの状態がしばらく続く可能性が高いという。

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