感染症

島根県・宍道湖周辺で野鳥の死あいつぐ 高病原性鳥インフル拡大か

 島根県では今月5日以降、松江市の宍道湖周辺でコブハクチョウやキンクロハジロなどの野鳥の死骸が相次いで見つかっている。これまでの検査で、このうち4羽から感染力が強い高病原性鳥インフルエンザのウイルスが確認されており、環境省は全国の警戒レベルを引き上げ、監視体制を強化するよう指示している。

 

 環境省によると、松江市では今月5日に宍道湖西岸のグリーンパークでコブハクチョウの死骸が見つかって以来、これまでにキンクロハジロ(カモ科)やユリカモメなど計7羽の野鳥が死んでいるのが相次いで発見された。

 

 今月12日には、宍道湖をはさんだ近隣の出雲市側でもコブハクチョウが回収され、いずれも簡易検査で、鳥インフルエンザウイルスが検出され、現在鳥取大学による確定検査を待っている。

 

 8羽のうち、4羽からは高病原性鳥インフルエンザの「H5N6亜型」が検出された。このウイルスは、昨年11月、国内では初めて青森県のアヒル農家で感染が確認された種類で、その後、全国各地に広がった。新潟県や宮崎県など感染が確認されたニワトリ農家では、合計166万7000羽が殺処分されている。

 

 島根県での死亡野鳥の発見を受けて環境省は今月9日、野鳥の健康調査(サーベイランス)マニュアルにしたがって、全国の警戒レベルを「2」に引き上げるとともに、農林水産省が国内の畜産農家に対してウイルスの侵入防止対策を強化するよう指示した。

 

 高病原性鳥インフルエンザをめぐっては、中国や韓国、香港、台湾などアジア各地で検出されている。11月の渡り鳥の季節には、ロシア東部の繁殖地から北海道に飛来するルートと、中国東北部から、日本海を越えて東北〜中国地方の日本海側に至るふたつのルートでウイルスが運ばれる可能性が高い。

 あなたにオススメの記事